『慶ちゃん...』
「うん?あ、帰ったの....」
眠そうで布団から顔だした、慶ちゃんの顔。

『うん...』
「お帰り...」ささやいた彼
『ごめん、もう寝た?』
「うん、...」

彼の寝顔を見つめた。
元気じゃない。

いつも遅く帰って、今日は早く帰るねってメール来たから、
早く退社しようとつもりだが、
仕事なかなか終われなくて、あっという間に今の時間に。

久しぶりにしゃべりたかったのに.....

『...ごめんね、明日の仕事も早いけどさ..』
「...うん、わかった。じゃお風呂入ってくるね」
泣きそうでもしょうがないけどね、
彼はこういう仕事だから。
これから続けるのか。...
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お風呂から出て、慶ちゃんがパジャマの姿キッチンで水を注ぎ飲んでた。
『え、起きたの?』
「うん、ちょっと喉乾いたなあーって」腰伸びながら再びベッドルームへ。
思わず後ろについてしまった。

布団の中にもぐった、ふっと私を見て、
『えっ、なになに、泣いてんの!?』

あ、本当だ、なぜだろう。目が濡れてもう見えない。

「いや、何もない、ごめん、なんか、久しぶりにテレビじゃない慶ちゃん見られるのがさ、背中とか、なんだろう、久しぶりだなーってさ..」
『...うん、そうだね、俺、お前のお風呂あがりの姿も久しぶりだと思ったね』
「...変態」なんかふっと笑っちゃった。
『えっ何でw何も思ってないのにw...ってどうしたの?ほらほら来て』
慶ちゃん両手を広げた。
ゆっくり彼に近づいて
「...もう慶ちゃんと、一緒にいたい...」
『...うん』
「しゃべりたい...」
『うん』
「だって...っ」
ぎゅっと、慶ちゃんに腰抱きしめられ、そのまま布団に入らせた。

彼の体温が暖かく、心臓パクパクっていう声が聞こえてるぐらいの距離。
もう何週目ぶりだろう。

『ごめんね』
私の頭を優しくなでてきた。そして、おでこや額にキスにしてくれた。
『話し相手になれなくてごめん...俺もしゃべりたいんだ、正直』
「いや、慶ちゃん明日早いのに、ごめん...」
さらに力強く、彼の胸に押し込まれそうな力。
『何謝ってんの、もう...』
腕の力を緩めて、至近距離でじっと私を見つめ、
私の前の髪を優しく触れた指先は、額、ほっぺ、唇...。

そしてそっと、優しいキス。

『俺こそ悪い。今寝ないとまずいのでごめんだけど、明日もちょっと早めにかもしないんで...明日、ゆっくりしゃべりましょう?ね?』
「...うん」
『今夜一緒に寝よう?』
「うん」
彼の腰にまわし、胸に寄せた。

彼の体温、香り、優しさ。
私バカだなあ。何を迷ってるんだろう。

明日、楽しみだなあ。