落ち込んでいた彼。

「ただいま…」
普段、こういう時、ソファーかどこかに座り込んでゲームしていたのに。
いつも、片手をあげて、明るく『おかえりーーーw』って言ってくれたのに


私を迎えてきたのは、真っ暗の部屋。

「ゆうや、入るよ…。」


電気をつけてみると、
ソファの前の床に、膝を抱いて、顔を埋め込め、
普段キラキラしている金髪さえ、
少し暗く見えるような気がした。

軽く、買ってきた弁当を机に置いてた。

「ゆうや、ご飯は?食べてる?」

彼は、返事来ない。
これは、初めてだ。

今朝、ニュースを見て、泣き出した。
最近、落ち込んでたことが、なんとなくわかってるけど、
毎回会うと、無理しているかもしれないが、
笑顔を見せてくれていた。

なんで、いつも私に話してくれないのだろう。
いつもの強気で、いつもの負けず嫌い。
こんなゆうやも好きだけど、
実は、もっと、本当の気持ちを知りたかった。

でも今は。この姿を見て、
言葉、失ってしまった私。
悔しい。なんか悔しい。

私、何もできなかった。

ゆうやのために、何もできなかった。

 

いつも、守りたいと思ってたのに。

 

彼のすぐ隣のソファに座ってきた。
目の前に、ちっちゃく見える彼を見て、
心が、まるで誰かに深々と斬り裂かれたような。
つらい…

突然、彼が頭を私のすねにポンっと、寄せ付けた。
彼の金髪をなでると、いつものような、柔らかく、優しい触感。

『ごめん。もう少しだけでいいから。』
「うん。」
『ごめん。』
「謝らないで。ずっとそばにいるから。」

大丈夫よ。本当に、ゆうや、大丈夫よ。
元気になれるまで、ずっと待ってるから。